『冤罪白書2021』発行!
『冤罪白書』編集委員会
編燦燈出版 ISBN:978-4-9911077-2-6 定価:2200円(本体2000円+税)
<袴田事件>は2020年末に最高裁が、再審開始決定を覆した高裁決定を取り消し、高裁に差し戻しました。しかし、袴田巖さんの無罪獲得まで、いまだ道なかばです。
<布川事件>では、国賠訴訟でも桜井昌司さんが勝訴し、全面的な雪冤を果たしました。
2019年の創刊以来、3巻目となる今回の「冤罪白書」では、この2事件を巻頭特集で紹介。
「疑わしきは被告人の利益に。」常に推定無罪の原則に立ち返り、「冤罪白書」は無辜の救済を訴え続けます。
巻頭の辞 村井敏邦
Ⅰ巻頭特集 2021 年のトピック
◆袴田事件のこれから
袴田事件弁護団報告……戸舘圭之
最高裁決定の事実認定に関する雑感……水野智幸
最高裁決定の意義と差戻審のあり方……白取祐司
これまでの到達点と今後の課題……小澤優一
えっ、これで死刑?! 袴田事件……画:藤山成二
袴田事件を教訓に事件・冤罪報道の改革を……小石勝朗
◆布川事件を振り返る
再審布川事件・弁護団報告……山本裕夫
こんなので有罪にしていたとは! 布川事件……画:藤山成二
対談/冤罪犠牲者に聞く……桜井昌司×周防正行
布川事件と刑事法学者……豊崎七絵
冤罪報道について……里見 繁
Ⅱコラム
日本国民救援会……瑞慶覧 淳
冤罪犠牲者の会……なつし 聡
なくせ冤罪!市民評議会 今こそ、市民が司法を変えるとき……今井恭平
救援連絡センターが設立されたころの状況と今後に向けて……山中幸男
監獄人権センター 刑務所、拘置所の被拘禁者の人権状況改善に向けた活動
……塩田祐子
看護師にとっての「あずみの里事件」……宮子あずさ
再審事件に関わるということ……池田良太
Ⅲ座談会
2021 年の再審事件、冤罪事件の現状分析と課題
市川寛・木谷明・白取祐司・周防正行・戸舘圭之・福崎伸一郎・
水野智幸・村井敏邦(司会)
Ⅳいま、闘われている冤罪事件(2021)
◆再審事件
①小石川事件について……吉村健一郎
②三鷹事件の現状……野嶋真人
③名張事件……中山裕徳
④日野町事件……中村直美
⑤大崎事件……泉 武臣
◆通常審の事件
⑥倉敷民商事件(禰屋裁判)……則武 透
◆無罪が確定した事件
⑦養女強姦冤罪事件……後藤貞人
Ⅴ戦後の著名冤罪事件を探る
免田事件……村井敏邦
財田川事件……木谷 明
「松川事件 70 周年記念全国集会」記念講演
冤罪をなくすために 映画制作者の立場から……周防正行
松川事件 物証「諏訪メモ」隠匿と顕出の経過……鶴見祐策
Ⅵ論稿
無罪判決の状況―2020(令和 2)年度……福崎伸一郎
決裁の功罪についての覚え書き……市川 寛
供述の心理学的評価方法―その到達点と課題……笹倉香奈
再審法改正をめぐる動き……鴨志田祐美
甲山事件・冤罪者から見た刑事司法の問題点……山田悦子
過ちは人の常、赦しは神の業―宗教から見た冤罪と死刑……柳川朋毅
鑑定不正がつくりだした冤罪―和歌山カレーヒ素事件……河合 潤
Ⅶ無罪事件・判決比較検証
「あずみの里」事件/地裁・高裁判決の比較検証……水野智幸
0 件のコメント:
コメントを投稿